親から「今まで出した学費をすべて返せ」と迫られ、パニックになっていませんか?
ワタナベ「訴えられたらどうしよう」「職場や新居に来るかもしれない」という恐怖もよくわかります。
まず、結論からお伝えします。
原則として、親から請求された学費を返す法的義務はありません。
日本の法律では、親が子供を大学等へ通わせることは「扶養義務(民法877条)」の範囲内とみなされるからです。
今あなたが直面しているのは、単なる金銭トラブルではありません。
「学費」という鎖を使い、あなたを一生コントロールし続けようとする親の支配を終わらせるための戦いです。
本記事では、法的な戦い方や住所を知られないための行政手続きから、「親を見捨てる罪悪感」を克服する心理的ケアまで紹介します。
この記事を読み終える頃には、親へ送るべき「拒絶の返信内容」が明確に決まっているはずです。
今すぐ身の危険を感じている方へ
親が職場や新居に押しかけてくるなど、緊急の危険がある場合は、迷わず以下の窓口へ連絡してください。
- 警察相談専用電話:#9110(全国共通・24時間受付)
- 緊急時: 110番
「毒親だと思うけど、本当にそうなのかな」と考えている心優しい方は、記事で毒親診断してみてください。
【結論】毒親から学費を返せといわれても「返さなくてOK」


まず、毒親から学費を返せといわれても、原則として返す必要は一切ありません。
日本の民法では「親が子の生活や教育を支えること」は、扶養義務の範囲内と定められているからです。
そのため、学費は後から返還を求めることができない「贈与(プレゼント)」とみなされます。
つまり、毒親が口頭で「学費を返せ」「育ててやった恩を返せ」と主張しても、法的拘束力はありません。
過去に遡って、親が一方的に支出した学費を「債務(借金)」として子どもに請求することは不可能です。
- 民法877条に基づく「直系血族間の扶養義務」
- 事前の明確な合意がない限り、学費は親から子への「贈与」扱い
- 親の勝手な期待や感情は、法的な支払い義務を発生させる根拠にはならない



あなたが今、親からの執拗な督促や「訴える」という言葉に怯えているなら、まずは法律が味方であると認識しましょう。
| 判定項目 | 贈与(返済義務なし) | 貸付(返済義務あり) |
| 合意のタイミング | 入学前・在学中に「貸す」という話がなかった | 入学前に「貸す」という合意が親子間であった |
|---|---|---|
| 書面(借用書) | ・書面はない ・事後(卒業後)に無理やり書かされた | ・書面がある ・本人の自由な意思で署名・捺印されている |
| 返済条件の設定 | 具体的になし (「出世したらね」などの抽象的な会話のみ) | 以下が明確 ・金額 ・返済開始日 ・利息 ・月々の返済額 |
| 証拠(ログ) | ・振り込み記録のみ ・「お祝い」などのメッセージ | 「借金として振り込む」といった趣旨のメールやLINE |
| 親の扶養能力 | 親に経済的余裕があり、学費支出が生活を壊さない範囲 | 親が極端に困窮しており、貸付でないと進学不能だった |
| 法的な結論 | 原則:扶養義務(民法877条)の履行とみなされる | 例外:金銭消費貸借契約として成立する可能性がある |
民法が定める「親の扶養義務」とは
民法における「扶養義務」とは親が自分の生活を犠牲にしない範囲で、子どもに自分と同程度の生活を保障する義務のことです。
大学などの学費についても、親の収入や資産状況に照らして可能な範囲であれば、この義務の一部(生活保持義務)に含まれます。
つまり、未成熟な子が自立するまで、親はその教育費や生活費を負担する責任があるということです。



法律上、学費の支払いは親としての「義務の履行」であって、子どもに借りを残す行為ではありません。
学費の支払いは「親が勝手にやった親の義務」
親が困窮していて子どもが裕福な場合、将来的な「仕送り(扶養)」の義務が生じる可能性はあります。
しかし、過去の学費を「一括返還」する義務とは全く別問題で、返済義務はありません。
学費の支払いは「親が勝手にやった親の義務」であり、あなたの借金ではないという姿勢を貫くことが重要です。
なぜ学費は「貸付」ではなく「贈与」と判断されるのか
入学時に親子間で「金銭消費貸借契約(借金の契約)」を交わしていない限り、学費は法的には「贈与」として扱われます。
契約は双方が「貸す」「借りる」と合意した瞬間に成立するもので、親が後出しで「あれは貸したつもりだった」と主張しても、法律では認められません。



よくある失敗パターンとしては、親から「将来返してね」と言われ、生返事で「わかった」と答えてしまったケースです。
しかし、これだけで直ちに法的義務が生じることは稀です。
金額、返済時期、利率などの具体的な合意がない「単なる親子間のやり取り」は、法的な契約とはみなされにくいので安心しましょう。
法的に有効な「貸付」にするには、入学時点で書面による契約、またはそれに準ずる厳格な証拠が必要です。
【重要】返済義務が生じてしまう「例外的なケース」
例外的に、自分の署名と捺印がある「借用書」を事前に作成している場合は、返済義務が生じる可能性があります。
しかし、たとえ借用書があっても、解決の道は残されています。
以下のような状況であれば、借用書があっても逃げ切れる可能性が高いです。
- 強迫による作成:
「書かないなら中退させる」と脅されて書いた書面は、民法96条に基づき取り消せる可能性があります。 - 時効による消滅:
学費が「貸付」とみなされたとしても、権利を行使できる時から5年、または債権発生から10年で時効(民法166条)を迎えます。
卒業から10年以上経過している場合、法的に「時効の援用」をすることで、1円も払わずに債務を消滅させられます。



ただし、1円でも払ったり「いつか返す」と認める発言(債務の承認)をしたりすると、時効がリセットされるため、注意が必要です。
もし過去に借用書を書いてしまっていても、数年以上の月日が経っているなら、安易に認めず弁護士に相談してください。
毒親から「学費は返せ」と無理やりに書かされた「借用書・念書」を無効にする方法


毒親の手元にあなたの署名がある借用書があると、どうしても不安に感じますよね。
しかし、それが「無理やり書かされたもの」であれば法的に無効、あるいは取り消せる可能性が極めて高いです。
そもそも契約とは、双方の自由な意思に基づいて合意されるべきもの。恐怖心を利用した脅迫や公序良俗に反する内容は、法律でも保護しません。
参考:心理的強制による意思表示(民法96条)、公序良俗違反(民法90条)、未成年者取消権(民法5条)



借用書の存在=即支払い義務の確定ではありません。
まずは借用書・念書が「いつ」「どのような状況で」作られたかを整理し、法的な対抗手段を選んでいきましょう。
| 判定項目 | 【無効・取り消し】の可能性大 | 【有効】とされる可能性あり |
| 作成時の状況 | 「書かないなら退学」「家を出す」と脅された(強迫) | 本人が納得し、自発的に署名・捺印した |
|---|---|---|
| 作成時の年齢 | 未成年であり、親が勝手に「借金」を負わせた | 成人(18歳または20歳以上)になってから作成した |
| 内容の具体性 | 金額が不明、返済期限がない、利息が異常に高い | 金額、返済日、返済方法が明確に記されている |
| 公序良俗 | 「一生親の言うことに従う」等の付帯条件がある | 単なる金銭の貸借事実のみが記されている |
| 作成のタイミング | 卒業後やトラブル発生後に、過去分を無理やり書かされた | 学費が発生する前に、貸付として契約を交わした |
| 時効の経過 | 最後の返済(または卒業)から5年〜10年以上経過 | 卒業から日が浅く、時効を迎えていない |
心理的強制・脅迫下での署名は「無効」にできる
※最終的な法的判断は必ず弁護士にご相談ください。
「書かないなら学費を出さない」「家から追い出す」といった脅しを受けて書かされた書面は、民法上の「強迫」にあたり、取り消すことができます。
自由な判断ができない状況で無理やりサインさせられた契約は、法律上、正当な合意とはみなされないためです。



ここで、脅迫にあたるかどうかの境界線もみておきましょう。
- 強迫になる: 「暴力を振るう」「退学させる」「新居に乗り込む」などの具体的脅しがあった場合
- 強迫になりにくい: 「返してくれると信じている」といった、単なる親の期待やお願いレベルの場合
よくあるのが、親に直接「学費を返すための書類は無効だ!」と感情的にぶつかってしまうことです。
しかし、証拠(ボイスレコーダーやLINE)がない状態で主張すると、親に「自発的に書いた」と嘘をつかれるリスクもあります。
親に「支払いを拒否する意思」を、明確かつ淡々とした文章で伝えることを意識しましょう。
毒親が「学費を返せ」といってきたときの拒絶用メッセージ【テンプレート】
「◯月◯日付の書面(借用書)について回答します。 あの書面は、当時の威圧的な状況下で無理やり書かされたものであり、私の本意ではありません。
民法96条(強迫による意思表示)に基づき、当該書面による合意を取り消します。 法的に支払い義務のない学費について、今後一切の請求を行わないでください。 本件に関する連絡は、今後は書面でのみ受け付けます。」
自分が未成年時に書かされた書面の「取消権」
※最終的な法的判断は必ず弁護士にご相談ください
20歳未満(※法改正前の作成なら20歳、現在は18歳未満)の時に親と交わした借用書は、原則として後から取り消すことが可能です。
未成年者が親などの法定代理人の同意を得ずに(あるいは親自身が相手方となって)行った契約には、強力な「取消権」が認められているからです。
「契約を交わしたときには未成年だったので取り消します」と伝えるだけで、契約はなかったことになります。



ただし、毒親であれば「あなたも同意したよね」と言い張る可能性が高いでしょう。
その場合でも、子に借金を背負わせる契約を親が勝手に有効にすることはできません。
子と親が結んだ契約の場合、親子の利益が衝突する「利益相反行為」にあたるからです。
しかし、成人した後に一度でも「少しずつ返すよ」と支払いを認めたり、一部を振り込んだりしてしまうと取消権は消滅してしまいます。
これを「追認」といい、債務が確定してしまう最大のNG行動だと覚えておきましょう。
無理やり欠かされた借用書を無効にする方法は、以下の記事をご確認ください。


返せといわれている学費を拒否した後に予想される「毒親の攻撃」と防衛策


学費の返済を拒否した後に警戒すべきことは、毒親による「物理的・社会的な嫌がらせ」です。
金銭による支配が不可能だと悟った毒親が、職場への電話や新居への突撃といった実力行使に出る可能性もあります。
この場合は、行政や所属先を味方につけて親を「無力化」していきましょう。
「親を刺激しないように」という消極的な姿勢では、調子に乗った毒親の嫌がらせがヒートアップしていきます。
親の暴走を止めるには、警察や職場などの「公的・組織的フィルター」をかならず活用してください。
職場や学校にプライベートな問題を話すのは難しいかもしれません。
しかし、話さずに周囲へ迷惑をかけたり、直接的な被害へあったりする前に相談実績を作っておくことが大切です。



親からの攻撃パターン別に防御方法をまとめたので、参考にしてみてください。
| 攻撃パターン | 親の狙い(弱み) | 無力化アクション | 必要な武器・ツール |
| 精神的攻撃 (罪悪感の植え付け) | 「育ててやった恩」という呪いで従わせる | 「法的義務なし」の通告 ・感情論を一切排除 ・法律(民法877条)を盾に拒絶 | ・拒絶メッセージのテンプレート ・民法条文の知識 |
|---|---|---|---|
| 社会的攻撃 (職場・学校への介入) | 世間体を人質に、孤立させて屈服させる | 組織への「事前根回し」 ・「家庭内の金銭トラブル」として会社に周知 ・取り次ぎを拒否 | ・警察への相談実績(#9110) ・職場への説明用メモ |
| 法的脅迫 (裁判・借用書) | 「訴えるぞ」という言葉で無理やり払わせる | 弁護士・法テラスへの相談 ・借用書の無効化や時効(5〜10年)を主張 ・親に「勝ち目がない」と悟らせる | ・借用書の写し(あれば) ・強要された際の録音・LINE |
| 物理的攻撃 (新居への突撃) | 居場所を特定し、精神的に追い詰める | 住民票の閲覧制限 ・行政手続きで住所を隠す ・来訪時は即110番 | ・住民基本台帳事務の支援措置申請書 ・防犯カメラ |
| 事務的攻撃 (インフラ停止) | スマホや保険、保証人などの契約を盾に、生活を困窮させる | 「契約の全独立」 ・親名義の契約をすべて解約・新規契約 ・親が介入できる隙をゼロにする | ・格安SIM(新規契約) ・家賃保証会社への切り替え |
職場や学校への連絡・来訪|「受診拒否」で対応
職場や学校に対しては「家族間のトラブルにより、不審な連絡や来訪がある可能性がある」と事前に周知しておきましょう。



事情を話すときには「恥ずかしい」と感じるかもしれません。
しかし、何も知らされていない周囲に対して毒親が突撃してきた後のほうが、社会的信頼をなくして生きづらくなってしまいます。
毒親は、あなたの「世間体」を人質に取ろうとします。
そのため、先に組織側に事情を伝えておき、親の言動を「ただの迷惑行為」として処理してもらいましょう。
親が職場を知っていてすでに突撃されているのであれば、迷わず警察の相談専用電話(#9110)へ連絡し、相談実績を作ってください。
まだ行動されていない場合は、受付や総務担当者に「一切の取り次ぎ不要」と伝えておきましょう。来訪時は即座に警察へ通報してください。
組織は「個人のプライバシー」よりも「組織の安全と業務遂行」を優先します。
親の介入は業務妨害であると、組織の論理を利用してブロックしましょう。
住所を調べられて突撃|「住民票の閲覧制限(支援措置)」で対応
物理的に居場所を隠し、親があなたの現住所を特定できないようにするには、自治体の「支援措置(閲覧制限)」が唯一の法的手段です。
この手続きを行うことで、親があなたの住民票や戸籍の附票を取得して住所を突き止めることを防げます。
手続きの概略は以下の通りです。
- 警察または男女共同参画センター等で「DV・虐待・ストーカー被害」の相談実績を作る
- 相談先から「支援措置が必要」という意見書等をもらう
- お住まいの市役所・区役所の窓口へ申請書を提出する
詳細な申請書類や失敗しないためのポイントについては、毒親から「一生見つからない」逃げ方の記事を確認してください。
「学費を返せ」という毒親と絶縁するためのチェックリスト


学費の返還を拒否して親との接触を断つためには、身の回りの契約関係を見直す必要があります。
よくあるのが、スマホの名義や賃貸の保証人などの、親族のサインを必要とするような契約です。
こういった事務的な繋がりが1点でも残っていると、毒親はそれを「攻撃の糸口」として利用します。
解約や名義変更を盾に、あなたをコントロールしようとするのが毒親だからです。
法律で「学費を返す義務はない」と確定させても、事務的な弱みを握られていては本当の自由は手に入りません。



親に「学費は返さない」と宣言する前に、自分1人で完結できる状態(独立)を整えましょう。
親の介入を許さないためには、契約などの事務的な手続きについても解消しておく必要があります。
以下の表を参考にして、解消できていない事務的な手続きを見つけてみてください。
| カテゴリ | 項目 | 解消のためのアクション |
| 1. 通信 | スマホ名義 | 親名義なら自分名義に変更(譲渡)。難しければ新規契約し、旧番号を捨てる。 |
|---|---|---|
| 家族割 | 支払い口座を自分名義に変更し、家族割グループから離脱する。 | |
| GPS共有 | 位置情報共有アプリの削除、iCloud/Googleのパスワード変更。 | |
| 2. 住居 | 賃貸保証人 | 親を保証人から外し、「家賃保証会社」の利用へ切り替える。 |
| 緊急連絡先 | 管理会社に届け出ている緊急連絡先を、信頼できる友人や代行業者に変更。 | |
| 3. お金 | 銀行口座 | 親が通帳を管理している口座は解約。給与振込先を「親の知らない銀行」に変更。 |
| 印鑑・通帳 | 実家にある実印や通帳を回収する。難しければ紛失届を出し、再発行・改印。 | |
| 保険 | 親が契約者の生命保険や学資保険を確認し、解約または名義変更を行う。 | |
| 4. 公的 | 健康保険 | 親の扶養から抜け、国民健康保険または社会保険へ加入する。 |
| 住民票 | 引っ越しと同時に「閲覧制限(支援措置)」の手続きを行い、住所を隠匿。 | |
| 年金・税金 | 自分のマイナポータルに親がログインできないよう設定を確認・変更。 | |
| 5. 社会 | 職場/学校 | 緊急連絡先から親を削除。トラブルの可能性を伝え、来訪時の受診拒否を徹底。 |
| 緊急時 | 救急搬送時などの連絡先を親以外(友人やパートナー)に指定する。 |
上記の対応を行うと、毒親の嫌がらせをする機会自体がなくなります。
しかし、名義変更の手続きや保証会社の費用(家賃の0.5〜1ヶ月分程度)などのコストが発生することも理解しておきましょう。
スマホの家族割・名義変更のタイミング
スマホの名義変更は、親に「学費を返さない」「絶縁する」と伝える前に完了させてください。
親が契約者(主回線)である場合、回線を停止させられたり、GPS機能で居場所を特定したりされる可能性があります。
名義が親の場合
名義が親の場合は、親の同伴なしで名義変更ができるかをキャリアのショップで相談してください。
難しい場合は、現在の番号を捨てて「新規契約」を自分1人で行うのが安全です。
自分名義であっても家族割に入っている場合
一方で、自分名義であっても家族割に入っている場合は、支払口座を自分のものに変更しましょう。
また、家族割のグループから抜ける手続きを行ってください。
また、親名義の端末をそのまま持ち去ると「横領だ」「窃盗だ」と警察に虚偽の通報をされるリスクがあります。



独立したあとに、自分の手元にスマホがある場合は解約するか、初期化して郵送で返却しましょう。
通信手段は生命線です。親があなたの通話履歴を照会できる状態を、1日も早く解消しましょう。
保証人の変更と「代行サービス」の活用
賃貸物件の保証人を親に頼んでいる場合は「家賃保証会社」への切り替えを検討してください。
毒親は「言うことを聞かないなら保証人を辞める」と脅してきますが、実は保証人は一度引き受けたら簡単には辞められない法的な側面もあります。
しかし、関係悪化後に更新手続きができなくなるリスクを避けるため、早めに切り離しておくことが大切です。



現在の状況に応じて、今後の対応について判断しましょう。
今の家に住み続ける場合
管理会社に「家庭の事情で保証人を変更したい」と伝え、保証会社の審査を仰ぎます。
年間保証料として1〜2万円程度の維持費がかかりますが、親との縁を切るコストとしては安価です。
引っ越しを検討している場合
最初から「保証人不要(保証会社利用必須)」の物件を選びましょう。
緊急連絡先が必要な場合は弁護士やカウンセラー、または「緊急連絡先代行サービス」の活用も検討してください。



よくある盲点についても、お話しておきます。
よくあるのが、職場の緊急連絡先に親の番号を書いたままにすることです。
親が会社に電話をかけて「子供と連絡が取れない」「学費を返さない不当な子だ」といった嫌がらせを、事前に防いでおきましょう。
学費を返せというような毒親でも「見捨てる罪悪感」が止まらない場合の対処法


あなたが感じている罪悪感は、親による「ガスライティング」という心理的虐待によって、自分の判断力に自信を失わされているためです。
毒親が自分の子どもをコントロールするためのガスライティング手法
- 「お前のために学費を出したのに」「苦労して育てたのに」と恩を売る
- あなたの中に「負債感」を植え付ける
- NOと言わせない土壌を作りあげる
お金で子どもを支配する時点で、親としての愛情というものは感じられません。



そんな毒親を見捨てることが悪なわけがないですよね。人生を「自分自身」に取り戻すための正しい行為です。
今後、人生を楽しいものにするために、自分を責める思考のクセを切り離しておきましょう。
毒親を捨てたときの気持ちで変わる対策方法
毒親を捨てたときにどう感じたか、もしくは今どう感じているかを認識しましょう。
それぞれの対処法は、以下の通りです。
「恩を返さないとバチが当たる」と思うなら物理的な距離を置く
あなたが支配されているのは「恐怖(Fear)」です。
法律と事務的手続きを行って、物理的な距離を置き、安全を確保しましょう。
毒親から逃げるために「住民票の閲覧制限」をかける手順を参考にしてみてください。
「親がかわいそう」と思うなら自己決定権を再認識する
あなたが支配されているのは「義務感(Obligation)」です。
特に毒親育ちの長女が感じやすいとされていて、長年にわたって親のお世話をしてきた方も多いでしょう。
ただし、親の人生の責任をあなたが負う必要はありません。
この認識を強くもって、自分には自己決定権があることを再認識しましょう。
毒親に育てられた長女の生きづらさとは?自己犠牲から抜け出す方法を参考にしてみてください。
「親不孝をして申し訳ない」と思うならカウンセリングを受ける
あなたが支配されているのは「罪悪感(Guilt)」です。
専門のカウンセリングなどを受けて、長年積み上げられてきた認知の歪みを修正しましょう。
絶縁を決めた後に絶対してはいけないこと
なかには、一度絶縁を決めた後に「やっぱりかわいそうだ」と1回でも連絡を返したり、お金を振り込んだりしてしまう方もいます。
しかし、これで毒親は「強く出ればまた支配できる」と学習してしまいます。
これを心理学で「間欠強化」と呼び、絶縁をさらに難しくしてしまうNG行動です。
捨てたはずの毒親に対して情を感じてしまう場合は、正しい境界線を学んで引き直すという作業が必要となります。



自分が悪いのではなく、親の要求が不当であるという事実を、何度も自分に言い聞かせてください。
「学費を返せ」といわれたときに相談する毒親問題に強い窓口一覧





相談窓口を選ぶ際は「解決したい目的」に合わせて使い分けてください。
- 今すぐ家に来そうな場合:警察(#9110)
- 具体的に「◯万円返せ」と言われている場合:法テラス
- 絶縁したいが罪悪感で踏み出せない場合:カウンセリング
法的手段(弁護士)と行政手段(警察・役所)を組み合わせることで、親からの不当な請求を実務的に無力化できます。
【法的相談】お金の問題をクリアにする窓口
親から「裁判にする」「法的措置をとる」と脅されている場合は、まず法律の専門家に「支払い義務がないこと」を確認してもらいましょう。
専門家からの「払わなくてよい」という一言は、親への反論材料になります。
- 法テラス(日本司法支援センター):
経済的に余裕がない場合、無料相談(条件あり)や弁護士費用の立て替え制度が利用できます。 - 弁護士会(法律相談センター):
お住まいの地域の弁護士会で、初回相談(有料・無料あり)が受けられます。毒親問題に理解のある弁護士を指名できる場合もあります。
法的相談のメリットは 「返済義務なし」のお墨付きが得られ、親からの督促を止める代理交渉も依頼できることです。
一方で、 数十万円から弁護士費用が発生することがデメリットとして挙げられます。
また、親を「法的相手」として扱うため、関係の修復はほぼ不可能になるでしょう。



どちらに相談すべきか迷ったら、以下を参考にしてください。
- 収入が一定以下なら:法テラス。費用の負担を最小限に抑えられます。
- スピードと専門性を求めるなら:地元の弁護士会。より迅速に専門的なアドバイスを受けられます。
法的根拠をもって「NO」と伝えることで、親の金銭支配を根底から崩すことが可能です。
【安全確保】突撃や嫌がらせを止める窓口
支払いを拒否した親が職場に押しかけたり、新居を特定しようと暴走したりする場合は、迷わず警察の相談窓口を活用してください。
事前の相談実績を作ることが、後の住民票閲覧制限などの行政手続きをスムーズにします。
警察相談専用電話(#9110):
緊急ではないが、親によるストーカー行為や嫌がらせで困っているときに相談する窓口。ここで「相談実績」を作ることが、自治体への支援措置申請に不可欠です。
この方法では、行政手続き(住所秘匿)に必要な「支援措置」の意見書が得やすくなります。
ただし、警察は民事不介入が原則のため、直接「お金のやり取り」を止めてくれるわけではないことを理解しておきましょう。
【心のケア】罪悪感のループから抜け出す窓口
法的・事務的に親を断ち切る準備ができても、心が「親を見捨てる申し訳なさ」で動けなくなることがあります。
これは法律では解決できない領域であり、専門のカウンセリングが必要です。
毒親・AC(アダルトチルドレン)専門カウンセリング:
「自分が悪い」という洗脳を解き、親との健全な境界線を引くためのトレーニングを行います。
まとめ|毒親から「学費を返せ」といわれても原則返さなくてOK


親の「育ててやった恩を返せ」という感情的な訴えに、人生や財産を明け渡す必要は一切ありません。
もし過去に無理やり借用書を書かされていたとしても、時効(5〜10年)や強迫による取り消しで無効にできる可能性があります。
一人で悩まず、まずは専門家への相談をしてみませんか。











コメント
コメント一覧 (2件)
[…] […]
[…] 出て行くなら学費を返せと言われた場合の対処法も紹介しておきます。 […]